身長コラム

低身長の治療はいつからいつまで?チェック方法から治療法・効果や費用も

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低身長の治療はいつからいつまで?

子供の背がなかなか伸びないと、心配になりますよね。

特に低身長の治療は早いほうが効果が出やすいといわれていることもあり、

「今すぐ始めたほうがいいのでは?」
「でも治療の負担とか、本当に効果があるのか心配…」

と悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

このページでは、低身長の判断基準や治療をはじめる時期、病院での検査や治療について、また検査や治療にかかる費用や副作用のほか、体験談も載せています。

低身長の治療について知りたい人は、ぜひ読んでみてください。

低身長って何?背が低いのは病気なの?

低身長って何?

低身長とは、同性・同月齢の子供たちの標準身長より目立って背が低い状態を指し、100人に2人くらいは「低身長」に当てはまります。

もちろん、背が低いこと自体は病気や障害ではありません。それぞれの子供に個性があるように、発育の仕方や成長のタイミングにも違いがあり、もともと背が伸びにくい体質の子もいます。

ただ、低身長の子供のうち5%程度(子供全体の平均で1000人に1~2人くらい)は特定の病気によって成長障害が起きている可能性があり、治療することで低身長を改善できる場合があります。

低身長そのものは病気ではなくても、中には重大な病気が隠れていることもあるため注意が必要です。

また、女の子の場合は大人になっても150cmに満たない場合、骨盤が小さく経腟分娩が難しくなったり、子宮も小さく早産になるなど出産リスクが高まります。

男の子の場合も、身長が低いことで周りからの評価が低くなったり、成長後に本人が劣等感を抱いたりすることがあるかもしれません。

いずれにしても、子供がしっかり成長できる機会を逃さないよう、お子さんが低身長に当てはまるときは医師の診察を受けるようにしましょう。

うちの子は低身長?簡単チェック>

治療はいつから始めていつまで続けるの?

治療はいつから始めていつまで続けるの?

低身長の治療は、骨の端にある骨端線の細胞の増殖が続いている間であればいつからでも始められますが、思春期が始まってしまうと効果が薄くなります。

さらに、治療は早ければ早いほど効果が出やすく、成長の遅れを取り戻しやすいといわれています。

具体的に何歳頃から低身長の治療を検討し始めればよいのか見ていきましょう。

治療を開始する時期

成長ホルモンによる治療が必要かどうかが明らかになってくるのは、3歳~4歳を過ぎた頃からです。

また、日本ではSGA性低身長の治療の対象年齢は3歳以上からとなっているため、3歳を目安に治療の開始を検討するとよいでしょう。

ただ、成長ホルモンによる治療は毎日の注射が必要なため、幼児を卒業して小学校に入る6歳頃から始めたほうが、子供にとってはより受け入れやすくなるかもしれません。

とはいえ、早く始めるほど治療の効果は大きくなります。

受診しようか迷っているうちに思春期を迎えると、身長の伸びが止まって手遅れになってしまうため、楽観視せずに早めに専門医に相談してみてください。

治療を始めると、多くの子供は1年目で急速に伸び、その後はゆるやかに伸びていきます。

思春期が早めに開始した場合も医師に相談

思春期が早めに開始した場合も医師に相談

それまで低身長ではなく順調に成長してきた場合でも、思春期が早めに開始してしまった場合は要注意です。

男の子 10歳までに陰毛が生えたり11歳までに腋毛やヒゲが生える、声変わりする
女の子 7歳半までに胸がふくらみはじめたり、8歳で腋毛や陰毛が生える、10歳半で生理が始まる

このような場合は思春期早発症が疑われ、早めに体が完成して小柄なまま成長が止まってしまうことがあります。

この場合は性ホルモンの分泌を抑えて成長を促す治療が効果を発揮することがあるため、専門医に相談してみてください。

治療を終えるタイミング

骨端線の細胞の増殖が止まると、それ以上身長が伸びることはないので治療を終了します。

または、年間の成長速度が1cm以下になったとき、あるいは骨年齢で男子17歳、女子15歳に達したときに治療を終了することもあります。

治療の効果がない、副作用がひどい場合も治療を中止します。

もちろん、子供本人がやめたいと思ったときや、家族で話し合って治療をやめようとなったときなども、治療を終えるタイミングでしょう。

低身長のチェック方法

低身長のチェック方法

「うちの子は周りの子と比べて小さいような気がする…」と感じたとしても、周りの子の発育がたまたま良かっただけ、ということだってあり得ます。

周りの子だけでなく同性・同月齢の全国の子供の平均と比較したり、成長をグラフに描いてみたりすることで、お子さんが周りの子より本当に小さいのかどうかを客観的にチェックすることができます。

まずは表で簡単チェック

まずは低身長の基準である「-2SD」を満たしているか確認してみましょう。

-2SDとは、同性・同学年の子供100人を集めたときに低いほうから2人目くらいまでの子供の身長です。

この基準を下回っている場合は低身長の可能性があります。

年齢 男の子 女の子
1歳 69.8cm 68.4cm
2歳 79.4cm 78.4cm
3歳 86.4cm 85.5cm
4歳 92.5cm 91.9cm
5歳 98.1cm 97.7cm
6歳 103.8cm 103.4cm
7歳 109.5cm 108.8cm
8歳 114.7cm 113.9cm
9歳 119.7cm 118.8cm
10歳 124.5cm 123.9cm
11歳 128.9cm 130.2cm
12歳 133.9cm 137.0cm
13歳 140.7cm 142.3cm
14歳 148.6cm 145.3cm
15歳 154.7cm 146.5cm
16歳 157.7cm 147.1cm
17歳 158.8cm 147.4cm

成長曲線を描いてみる

上の表の-2SDの基準を満たしていたとしても、身長の伸び率が悪い場合は問題です。

これまでの期間でどれくらい背が伸びているのか、「成長曲線」を描いて平均値と比較してみましょう。

成長曲線とは、男女別にたくさんのこどもの身長や体重の記録を集め、年齢別に身長や体重の平均値や標準偏差を曲線で示したもので、子供の成長具合を平均と比べることができます。

成長曲線

成長曲線は母子手帳にも載っていますし、医療機関や製薬会社などのサイトからダウンロードも可能です。

印刷用の成長曲線がダウンロードできるサイト(高光製薬)>

線より内側で、線とほぼ平行なら心配いりませんが、線より下だったり平行より徐々に下がってきている場合は身長の伸び率が悪くなっているため受診が必要です。

また、10歳以下の女の子、11歳以下の男の子で平行より上に向かっている場合は、思春期早発症の可能性があります。

思春期早発症では、そのときは急激に伸びても骨の成長が早く止まって結果的に低身長となることが多いため気をつけてあげてください。

確実なのは病院で専門医に受診すること

低身長にあたる子供は100人中2~3人ですが、その低身長の子供の中でも病気が原因で低身長になっているのは、その100人中2~3人のうちわずか5%程度です。

あとの95%の低身長の子供は、遺伝や体質的なものなので特に治療は必要ありません。

低身長が病的なものなのか体質的なものなのかは、検査してみなければわかりません。

また、検査で異常なしといわれた場合も、年齢が進んでから症状が出てくることもあるので成長の記録をつけるとともに、年に1回は専門医に相談すると安心です。

低身長治療の専門医を検索できるサイト
小児の低身長症の治療が可能な病院【病院なび】

病院ではどんな検査をするの?

●まずは問診

最初の外来では、まずは問診からはじまります。

母子手帳や園・小学校での身長と体重の記録から成長曲線を作成し、子供の発育状況や健康状態を確認します。

また、子供のことだけでなく両親の身長や体重、声変わりしたり初潮を迎えた時期など、問診ではたくさんの情報が必要なため、なるべく多くそろえておきましょう。

一般的な診察として栄養状態や体格をチェックしたり、身体測定なども行います。

●手の骨のレントゲン撮影
骨年齢を測定

骨年齢を測定するため、手の骨(場合によっては全身)のレントゲンを撮影します。

成長ホルモンの分泌が不足している場合は、骨の成長も遅れていることが多くあります。

また、骨年齢からあとどれくらい身長が伸びるのかを予測することもできます。

もし思春期を過ぎていて、子供の骨の端にある「骨端線」という軟骨部分が硬くなり閉じてしまっている場合は、それ以上身長を伸ばすことはできません。

●血液検査・尿検査

血液検査と尿検査から、子供の発育に関係しているホルモン(甲状腺ホルモンや性ホルモンなど)や、骨を伸ばすのに重要なホルモン(IGF-I、IGFBP- 3)の量を測ります。

ほかにも血液成分や腎機能、肝機能の状態を調べたり、女の子でターナー症候群などが疑われる場合は染色体検査が行われる場合があります。

また、脳の外傷や腫瘍の有無を調べるために頭部MRI検査を行うこともあります。

●成長ホルモン分泌負荷試験(検査入院)

成長ホルモン分泌負荷試験は、成長ホルモンの投与による低身長治療が可能かどうかを判断する検査で、多くの場合入院が必要です。

この検査で、成長ホルモンが定められた基準よりも正常に分泌されていないことがはっきりすれば、成長ホルモンの投与による治療が認められます。

検査前には水を飲むことはできますが、食事は摂ることができません。

朝食抜きで病院に行って採血し、その後、成長ホルモンの分泌を促す薬剤を投与し(アルギニンなど全部で5種類あり、経口投与または点滴、薬、静脈注射や筋肉注射するものもあります)、その後30分ごとに何度か採血をして、血中にどれくらい成長ホルモンが分泌されるかを見ていきます。

お子さんには少しつらい検査になってしまいますが、細い針を使ったり注射の回数を減らすなど、なるべく苦痛をやわらげる工夫をしている病院が多いです。

成長ホルモン分泌負荷試験には副作用の少ない薬剤が使用され、安全性の高い検査になっています。

低身長の検査費用はどれくらいかかるの?

低身長の検査費用はどれくらいかかるの?

乳幼児医療証がある場合、または住んでいる地域によって助成制度がある場合は検査費用や入院費用がかからないこともありますが、自費診療の場合などは、かなり高額になってしまうこともあります。

検査にかかる費用については、受診する医療機関で事前に確認しておきましょう。

どんな病院がおすすめ?

一般の小児科よりも、低身長治療に力を入れている小児科が良いでしょう。

その中でも内分泌代謝科の専門医、低身長専門医や成長障害専門医に診てもらうと安心です。

低身長の治療には長い期間が必要です。医師の態度に不安を感じた場合は妥協せず、場合によってはセカンドオピニオンやサードオピニオンも受けて信頼できる医療機関を見つけてください。

低身長の原因。遺伝子の影響も?

低身長の原因。遺伝子の影響も?

低身長というのは統計的に定義されたもので、体質的な低身長の子供が圧倒的に多く、病気による低身長は、低身長の子供のうちわずか5%程度です。

身長は遺伝の影響を90%ほど受けるといわれていますが、遺伝も含め体質的な低身長で特に治療をする必要がない子供たちが大半です。

もし病気による低身長だった場合でも、その原因はさまざまで、成長ホルモンの分泌不全や甲状腺ホルモンの異常、脳の外傷や腫瘍、骨の病気、染色体異常などがあります。

病気ではないものも含め、低身長の原因をまとめました。

家族性低身長
遺伝による低身長で、病気ではありません。
体質的低身長
子供本人の体質によるもので、病気ではありません。
ホルモンの病気
(成長ホルモン分泌不全性低身長症・甲状腺機能低下症など)
脳に外傷や腫瘍があって脳の下垂体が障害を受けている場合などは、成長ホルモンが分泌されず身長の伸びが悪くなることがあります。
また、甲状腺ホルモンの分泌不足で身長の伸びが悪くなることもあります。
手術などによる治療や、成長ホルモン・甲状腺ホルモンを補うことで改善します。
子宮内発育不全
(SGA性低身長症)
早産などで低出生体重児として生まれた子供で、ホルモンの分泌異常や疾患もないのに身長の伸びが成長曲線の正常範囲から大きく外れてしまう場合は、SGA性低身長症と呼ばれます。
多くの子供は3歳頃までに成長が追いつきますが、身長が基準に満たない場合、希望すれば成長ホルモン治療が受けられます。
染色体の病気
(ターナー症候群やプラダー・ウィリー症候群など)
ターナー症候群は女の子にのみ起こる、生まれつきの染色体の異常です。低身長だけでなく二次性徴が現れない、心臓病などの合併症が起こりやすいなどの問題があり、女性ホルモン治療などを行います。

プラダー・ウィリー症候群は染色体の変異による病気で、15000人に1人くらいの割合でみられます。低身長だけでなく色素低下や性腺の発育不全、肥満、パニック障害などが見られる場合があります。
成長ホルモンや性ホルモンの補充治療により改善します。

臓器の疾患
(小児慢性腎不全など)
心臓、肝臓、腎臓、消化器などの臓器に病気があると、体に十分な栄養を取り込めず、身長の伸びが悪くなります。多くの場合はその臓器の病気を治療することで身長も伸びてきます。

小児慢性腎不全で低身長になっている場合、標準身長の-2.5SDを下回る場合は成長ホルモン治療を行います。

骨や軟骨の病気
(軟骨無形成症、軟骨低形成症)
成長ホルモンの分泌に異常がなくても、骨や軟骨に異常があると骨が伸びません。
軟骨無形成症・低形成症は30000人に1人くらいの割合で見られ、遺伝する場合があります。四肢がかなり短い、おでこが大きいなどの特徴があり、成長ホルモン治療や骨延長術を行います。
思春期早発症
(軟骨無形成症、軟骨低形成症)
思春期が早く来てしまうことで成長が止まるのも早くなり、結果的に低身長になります。
成長期を遅らせる治療が必要です。
愛情遮断症候群
小児期に十分な愛情や栄養を受けられないと、成長や発達が遅れてしまう場合がありますが、診断できる検査項目はありません。
周りの人が気づいて環境を整える必要があります。

ちなみに、日本において子供に対する成長ホルモン治療が認められているのは以下の6つの病気です。

成長ホルモンによる治療が認められている病気
●成長ホルモン分泌不全性低身長症
●ターナー症候群
●小児慢性腎不全性低身長症
●プラダーウィリー症候群
●SGA性低身長症
●軟骨無形性症、軟骨低形成症

子供の低身長はほとんどが病気ではありませんが、中には重大な疾患が潜んでいる場合もあるのでお子さんが低身長に当てはまっているときは医師の診察を受けましょう。

また、低身長の治療を効果的なものにするためにもしっかり検査を受け、正確に診断してもらうことが重要です。

低身長の治療方法と効果

クマのぬいぐるみで治療のイメージ

上で見てきたように、病気が原因で起こる低身長の多くは成長ホルモンの投与(甲状腺機能低下症などは甲状腺ホルモンの投与)によって改善できる可能性があります。

病気による低身長で成長ホルモンの投与が必要と診断された場合、具体的にどのような治療を受けることになるのか、それによりどんな効果が期待できるのか解説します。

成長ホルモン注射

成長ホルモンの投与が必要と判断された場合は、成長ホルモンを注射します(成長ホルモンは口から飲むと胃の中で分解されて効き目がなくなるため、注射で体内に投与します)。

成長ホルモンは毎日必要なため、注射も毎日(週6日程度)必要です。成長ホルモンは夜寝るときに一番多く分泌されるので、注射も寝る前に打つのが一般的です。寝る前が無理な場合は、毎日決まった時間に打つようにします。

注射針は細くて短いため痛みが少ないうえ、針が直接見えないペン型のデザインにするなど、子供が怖がらないよう工夫されています。

寝ている間に打てばほとんど気付きませんし、小学校高学年くらいになると自分で打つこともできるようになります。

毎日注射することに不安を感じるかもしれませんが、40年以上の実績があり、安全で効果の高い治療法と考えられています。

成長ホルモン治療をはじめると、多くの子供が最初の1~2年で大きく成長します。これをキャッチアップグロースと呼びます。

このキャッチアップグロース(追いつき現象)はもともと分泌不全の度合いが強い子供ほど大きく、ほとんどの場合で大きな効果が見られます。

3年後以降は、普通の子供と同じように成長していきます。

ただ、もともと小柄で伸びにくい体質であった場合、その体質までは変えることはできません。

また、成長ホルモンを補っても栄養不足であれば大きな成長は見込めません。

さらに、思春期に入ると普通の子供と同じように身長の伸びは大きくなりますが、思春期に入ったということは身長が止まる日が近づいていることも意味しています。

薬物療法

思春期早発症で思春期を遅らせる場合は、二次性徴の進行を止めるための薬を飲んだり注射したりします。

栄養指導

サンドイッチを食べる

子供の身長を伸ばす上で重要な役割を果たすものは、子供の成長段階によって異なります。

3~4歳まで 栄養
思春期が始まるまで 成長ホルモン
思春期 性ホルモン

特に乳幼児期の子供は、発育のために多くの栄養素が必要ですが食べられる量が限られているため、食事内容を工夫してあげましょう。

ただし乳幼児期を過ぎても成長にはたくさんの栄養が必要なため、治療の一環として栄養指導を受けます。

成長期の食事内容について不安がある場合は、医師に相談してみてください。

成長ホルモン治療に副作用はあるの?

成長ホルモンは本来人間の体の中にあるホルモンなので、ほとんどの場合は副作用がありません。

また、成長ホルモンを投与しながら、風邪薬や抗生物質などほかの薬を服用したり、予防接種などを受けても問題ありません(糖尿病治療のインスリンを除く)。

ただ、治療の初期に頭痛を訴える場合がありますが、一時的なもので長引くことはないようです。

骨や関節の痛みが起こることもありますが、これは「成長痛」と呼ばれる現象で、治療効果が高く身長が急激に伸びた場合によく見られます。

しかし、脊椎側彎症のある子供は成長ホルモンによる身長増加で悪化する可能性があるので注意が必要です。

ごくまれに糖尿病や甲状腺機能亢進症、ネフローゼ症候群などになる可能性もあるといわれています。

治療中も定期検査を受け、治療の効果が出ているか、副作用は出ていないかなどを慎重に確認しながら治療を進めてもらってください。

低身長の治療にかかる費用

計算機と病院のイメージ

成長ホルモンは高価な薬であるうえに治療期間も長期にわたるため、その治療費はどうしても高額になってしまいます。そこで、

●高額療養費制度
●健康保険(3割負担)
●各種医療費助成制度

これらの制度や保険を利用することをおすすめします。

各制度の基準を満たしている場合は医療費の助成が受けられるため、医師に相談してみましょう。

医療機関や受ける治療内容にもよりますが、一般的には1月に6~8万円ほど、保険適用の3割負担であれば2~3万円ほどの治療費がかかる場合が多いようです。ただしあくまで目安と考えておきましょう。

医療費の助成が受けられるのはどんな場合?

子供の身長が低身長の基準である-2.5SD以下で、かつ成長ホルモン分泌負荷試験で2つ以上の検査で分泌低下が見られ、成長ホルモンが明らかに少ないと判定された場合には医療費の補助を受けることができます。

また、かつてはSGA性低身長は健康保険が適用されませんでしたが今では適用され、-2.0SD以下で-2.5SD以上の場合は3割負担で治療が受けられます。

さらに費用が高額になる場合は、高額療養費助成制度も利用することができるため、医療機関で相談してみてください。

ただし各助成制度によってそれぞれ助成を受けられる基準が決められており、前年度の年収や治療の開始時期、継続の基準なども各制度によって設定されているため、詳しくは保健所や市役所などに直接問い合わせてみましょう。

ちなみにいつまで助成制度が受けられるかについてですが、例えば小児慢性特定疾病の医療費助成については、身長が治療終了の基準となっています。

男の子で156.4cm、女の子で145.4cm
に達すると正常な大人の身長と考えられ、治療の終了の基準となります。

助成制度の種類

1.小児慢性特定疾病医療費助成制度

成長ホルモンで治療ができる疾患のうち、SGA性低身長症などを除き、助成を受ける基準を満たしていれば、医療費の一部が公費で負担されます。
1年ごとに更新する必要があり、保護者の所得に応じて自己負担限度額が設定されています。

2.指定難病医療助成制度

下垂体機能低下症などは指定難病に当たるため、助成を受ける基準を満たせば助成が受けられます。
1年ごとに更新する必要があり、保護者または本人の所得に応じて自己負担限度額が設定されています。

3.子ども医療助成制度、乳幼児医療助成制度

子どもの医療費の自己負担額について、都道府県および市区町村から助成が受けられます。
対象となる年齢や所得制限などは、住んでいる地域(都道府県および市区町村)によって異なります。

治療を受けた人の体験談

小さかった子が平均近くまで成長しました
生まれながらに小さい子供でしたが、治療を受けてほぼ平均近くになりました。治療を受けていなければ、かなり低いままだったのでは。自費ではべらぼうな費用がかかりますが、検査結果次第で保険も適用されます。
成長ホルモンの病気だけじゃない
子供の身長が低く、成長ホルモンの病気を疑ってずっと専門医を受診していましたが、あるときたまたま撮ったレントゲンで骨の病気が発覚。投薬で改善されました。低身長の場合、成長ホルモンだけでなく骨や代謝の異常も疑ってみるべきです。
治療は継続が大切
兄弟そろって低身長と診断され、治療を開始。兄は中学生で治療を嫌がってやめたため160cmで止まってしまいましたが、弟は今高1で170cmあり、まだ伸び続けています。やはり治療はなるべく続けたほうが結果が出るようです。
子供でも自分で注射できます
成長ホルモンの注射を打つ治療を8年続けています。子供が小さい頃は子供の希望で寝ている間に打っていましたが、最近は自分で打ってくれるようになりました。副作用もなく、慣れれば習慣になるので負担は特に感じません。身長の伸びも良くなってきました。
治療を始めるのが遅すぎたかも
-2.5SDで治療を受けています。伸びてきてはいますが、7歳から始めたためか他の子より二回りくらい低いままです。このまま成長曲線に沿って伸びていくので、将来も低いままかもしれないと言われました。治療を始めるのが遅すぎたようです。

検査で異常なしと言われたら

女の子が考えている

低身長の検査で異常なしと言われた場合でも、年齢が進んでから成長が鈍ってきたり、思春期が早く来すぎて性ホルモン補充療法を始めたりする必要が出てくるかもしれません。

引き続き子供の成長を記録しておき、成長曲線から外れたらもう一度受診するか、できれば思春期がはじまるまでは年1回受診することをおすすめします。

もし診断基準に合わずに治療の適応ではなかった場合は、家庭内でできる身長対策を徹底しましょう。

子供の背を伸ばすためには、食事や睡眠、運動、ストレスのない生活が大切です。

食生活を改善する

体をつくる成分はタンパク質です。タンパク質は体のあらゆる細胞をつくり、酵素やホルモンの産生にも関わっています。

タンパク質が多く含まれる肉や魚、卵、乳製品、豆類などをバランスよく摂るようにしましょう。

さらに、炭水化物やミネラル・ビタミン類も欠かせません。身長を伸ばすというとカルシウムを思い浮かべますが、カルシウムは骨を強化するものの、直接骨の成長に関わっている成分ではありません。

カルシウムも大切ですが、それ以外の成分もまんべんなく摂るように心掛けてください。

背を伸ばすためのサプリを利用する

現代の子供は「カロリーは足りているのに栄養が足りていない」という新しいタイプの栄養失調に陥っている場合も多くあります。

また、いくら食事内容を工夫しても、なかなか全ての栄養をバランスよく摂取することは難しく、特に成長に必要な栄養素は不足しがちです。

そこで、子供の成長を補助してくれる働きを高めたサプリメントを利用するのもおすすめです。

粉末を牛乳に溶かしてミルクココアのように飲むタイプや、ラムネ菓子のようにそのまま舐めたり噛んだりして食べられるものなどいろんな商品が売られています。

お子さんの好みに合わせて選んであげると良いでしょう。

アスミール

初回500円で気軽に試せる


牛乳に溶かして飲む、ココア味の身長サプリです。
1日1杯で必要な栄養素の80%が補えるので、栄養が足りているか不安な人におすすめです。
特に成長期に不足しがちな亜鉛やアルギニンを高配合しているのもポイント。
初回500円でお得に購入できます。


セノビック

ジュース代わりに飲んで栄養補給


ロート製薬のセノビックは、味の種類が豊富で子供が飽きずに続けやすいのが魅力。

牛乳に溶かすタイプのほか、水に溶かす「セノビックウォーター」もあります。


ノビルン

牛乳いらずでおいしく食べられる


成長期をサポートするボーンペップが300mgも含有されている話題のサプリ。

味の種類が豊富で、お菓子のようなおいしさにも定評があります。

1日たった2粒のタブレットでカルシウムやビタミン類、タンパク質などがしっかり補えるのが◎。

しっかり睡眠をとる

どんな子供でも10時間程度の睡眠が必要です。中学生でも9時間半は睡眠時間を確保しましょう。

睡眠時間が短いと体が十分に発達できず、脳にも悪影響が及ぶため低身長以外にもさまざまな問題が生じてしまいます。

就寝後3時間は特に成長ホルモンが分泌されやすいため、しっかり熟睡できるよう環境を整えることが大切です。

また、成長ホルモンは血糖値が高いと分泌されないため、寝る3時間前には夕食を終わらせ、寝るまでに間食をとらないよう気をつけてあげてください。

適度に運動をする

骨に刺激を与える適度な運動も、身長を伸ばすうえで効果があります。体をひねったり伸ばしたり、体全体をまんべんなく動かせるような運動が成長期には適しています。

筋トレを含む激しいスポーツは、骨端線を早く閉じさせてしまう危険性があるので避けましょう。

愛情を注ぐ

ハートを両手で持っている

子供が親や周囲の人たちから愛情を受けられなかったり、過度なストレスを受けたりすると身長が伸びなくなってしまうことがあります。

これを「愛情遮断症候群」と呼びます。

虐待などはもちろんですが、離婚や夫婦喧嘩、ほかの兄弟姉妹と差別するなど、家庭内のさまざまなことから子供はストレスを感じて成長をストップさせてしまいます。

家庭以外にも園や学校での人間関係、勉強や習い事などで悩んでいる様子はないか、子供がなんでも相談できるよう見守り、愛情を注ぐことが大切です。

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